Personal Color
パーソナルカラーって何?
パーソナルカラーとは?
パーソナルカラーはよく”似合う色”という表現がされます。皆さんはそう思っていないでしょうか?またはそう聞いたことがないでしょうか?実はパーソナルカラーとは?というそもそもの定義は、正しく理解されていません。
パーソナルカラーとは、単なる似合う色なのではなく、その方の”個性を輝かせる色”という見方をしています。パーソナルカラーでない色は、必ずしも似合っていないわけではありません。皆さんが普段着ている色も、決して似合ってないと思わないはず。ただ、今以上にもっと良い色があるかもしれない…それがパーソナルカラーです。沢山ある似合う色の中でも”特に”その方の持つ魅力が際立つ色のことをパーソナルカラーと呼んでいるのはそういう意味です。”着こなせる”、”似合う”くらいの言葉では足りない、自分が最も際立つ色がパーソナルカラーなのです。
パーソナルカラーアナリストは、良いか悪いか、似合うか似合わないかを決める立場ではありません。それはただの主観だからです。私たちが見るのは、その方の魅力(オリジナルな個性)、色を当てた時の客観的な見え方の違い。パーソナルカラー診断というのは、どのようにしたらその方の魅力が発揮されるだろうか?を、色を通して引き出していく、自己発見なのです。
If you wear personal color…
パーソナルカラーを身につけると…
“個性が輝く”とは?
パーソナルカラーは”輝く色”という表現をしましたが、少し漠然とした言い方だと思いませんか?ただ、人の魅力は十人十色。全く同じ人は一人としていません。人の個性は全く違うからこそ、どのように見えたら輝いている、という基準は一通りではないのです。柔らかい繊細な個性の方、知的で大人な印象の方、クールでシャープな方、朗らかで親しみやすい方ー。パーソナルカラーはただ肌が明るく見えた、暗く見えたなどの表面的な色の変化を見るものではなく、その方から溢れ出る魅力を感じ取り、その方にしか出せない輝き方を見るもの。だからこそ、”個性が輝く色”という表現でしか言い表せないのです。ただ、その中で大事にしている根幹となる3つの基準が以下のものです。
健康美
血色感がある
健康的に見える
肌に艶やハリが出る
表情が生き生きする
目が輝いて見える など
品格
上品に見える
表情に余裕がある
上質なものに見える
嫌味のない自然な華やかさ など
洗練
輪郭がスッキリ見える
顔立ちに立体感が出る
清潔感を感じる
垢抜けた印象に見える など
そしてパーソナルカラーを知ることには多くのメリットがあります。それは
印象の変化
パーソナルカラーを身につけると、印象が良くなるということは勿論ですが、相手に与える印象が変わるとコミュニケーションの取り方や関係性にも変化が訪れます。また、自分も胸を張って前向きに自信を持てる、評価が上がる、ネガティブな印象に誤解されにくいなどのメリットがあります。
効率面の変化
自分の魅力を知り、自分の色を知ることで、方向性が絞りやすくなり、買い物で無駄なものを買わなくなったり、買っても着なくなるものが無くなったり、また選ぶときに時間がかからなくなります。沢山ある色から、自分にとって必要な色を取捨選択できるような目を養えることもメリットの一つです。
心理面の変化
パーソナルカラーは、ただ外面がよく見えれば良いということではありません。自分の魅力の素敵な部分を再発見し、コンプレックスではなく、長所として自己肯定することでもあります。さらに、周りと比べず、流行や憧れに振り回されない、”自分”というブレない軸を作ることにつながります。
Personal Color System
パーソナルカラーの色の考え方
イエベとブルベ
パーソナルカラーの色の分類の特徴であり、最も基本となるのがベースという考え方です。全ての色を、黄みを帯びたまたは暖かみを感じる色(ウォームな色)と青みを帯びたまたは涼しさを感じる色(クールな色)の2つのグループに分けます。前者をイエーローベースの色、後者をブルーベースの色と呼んでいます。自然の美しい配色から発見されたこの考え方は、全てのカラーコーディネートに通じる色の配色理論として、ファッション以外でも活用されています
ソフトとハード
パーソナルカラーのカラーグループは、イエローベースとブルーベースの色をそれぞれ、明るく柔らかい印象を与える色(ソフトな色)と、暗く硬い印象を与える色(ハードな色)に分けます。人間は色だけではなく、”質感”を持った生き物です。色にも質感があり、単なる色の調和ではなく、質感の調和がなければ人の個性に調和したと言えません。パーソナルカラーは色だから、肌や目の”色”にばかり注目されがちですが、本当はこのソフト/ハードという個性の分析を詳細に行うことが、説得力ある診断につながります。
4シーズン
ウォーム/クールとソフト/ハードの2つの軸で分割した4分類法(4シーズン法)がパーソナルカラーでも最も基本的な考え方です。実際には、さらにクリア/グレイッシュ(清濁の違い)という基準も含めて分類されています。それぞれの色のグループは、四季のイメージを想起させることから、グループの名前を春夏秋冬の名で呼ばれています。パーソナルカラーは、単にこんな色が似合うという色調としてだけ捉えるのではなく、春を感じさせるフレッシュで瑞々しい魅力のような”イメージ”というのも自分の魅力を捉える上でとてもわかりやすく、昨今言われる明度彩度の細かい色調分析や複雑な分類を、無闇に行わない理由はここにあります。誰でもわかりやすく、初めての方でもイメージして簡単に取り入れられるのが、今なお求められる理由です。
Troubles
パーソナルカラーにおける深刻な問題
パーソナルカラー診断には現在大きな問題が
パーソナルカラー診断がよく知られるようになると同時に、様々な場所で行われるようになりました。その結果大きな問題が発生するようになりました。それは、受ける場所によって違う診断結果になってしまうというケースです。こっちでは、イエベが良いと言われたのに、こっちではブルベが良いと言われた、そんな時受けた人はとても混乱するのではないかと思います。実はこんなことが増え続けているというのが問題なのです。そうなると、せっかく受けてもこれを信用していいのだろうか?という不安を感じる方もいらしゃるかもしれません。なぜこのようなことが起きるかというと…
1 診断環境が適切でない
私たちが見ている”色”というのは、照明の光が反射したものです。自然光のように虹の7色がバランスよく含まれる光であれば本来の色として見えますが、一般の私たちが生活する場の照明はそうではありません。そのような色を評価する上で適切な照明で行われていないことが殆どなのが驚くべき実情です。そんな状態で診断しても正しい結果が出なくても、サロンによって意見が分かれても当然です。違う色を見ているのですから。
2 診断条件が適切でない
照明も重要な条件とも言えますが、その他で言えば、“メイクをしたまま”という診断は全く意味がありません。カラコンなども同様です。YoutubeやSNSなどでそんな診断をよく見かけるので、それが一般的のように思われていますが、お客様のことを本当に考えるプロのアナリストなら、絶対にメイクをしたままの診断は行いません。そういった方の受け直しは後を経たず、結果的に真逆の結果になる方も少なくないのが実情です。
3 診断の基準が適切でない
よく誤解されがちなのが、パーソナルカラーは肌が綺麗に見える色というもの。美容効果があるなどと偏った美意識のもとで診断されていることがあります。肌が白く見えたらキレイというのは、主観であり美の基準の押し付けでしかありません。最初に書いたように、何かの基準で見るものではなく、その方の良さはどこか?を見つけその魅力に光を当てる色を見ていくのが診断です。実はプロのアナリストでも勘違いをしています。
4 理論の理解が十分でない
パーソナルカラー診断はたった4つの分類なのですが、実は思っている以上に難しいものです。だからこそ診断をする上で迷われることもあるかもしれません。ただそれは、どちらもでも良いということではなく、診断した人にとって難しいというだけなのです。しかし現在、そのようなことが起きた時に、後付けのように、“どちらも似合う”、”4シーズンでは分類できないタイプ”などと独自の根拠のない理論が持ち出されるケースも増えています